7月29日 隅木の墨付け講義と仕上削り

エンジェル雅

2009年07月30日 05:14

 今日は東名高速の事故渋滞で10分遅刻してしまいました。午前中は隅木の墨付けの部分がわかりにくかったという要望から、講義になりました。ケント紙に差し金を使い書きました。
 まず、材の心を引きます。入中を決めて側面に3/10勾配で書きます。裏目の3寸で出中を引き、中心を本中とします。側面の上端から1.4寸下がったところにに垂木下端線を引きます。入り中と垂木下端線との交点から裏目の3/10を引きます。峠を5寸2分と決めたので、平行に2分下がったところに線を引きます。入り中から裏目で1.5寸右で下端に向って3/10勾配で側面の下端まで線をおろします。左は垂木下端線で止めます。次に出中から裏目で1.5寸のところで同様に下端まで線をおろします。この部分が側面から見たくりぬき部分です。下端の墨付けは側面の下端の交点から隅中玄で心まで引き、心から先は逆の勾配で戻します。隅中玄は差し金の水平方向を5寸とした時に垂直方向が4.89寸になる勾配で5寸のほうに当たる線を引きます。4.89は隅勾配関係数表と言うものからひろいます。反対側も同様に引き、ここが下端の彫る所になります。複雑で1度聞いただけでは理解できませんね。先生もきく術の講義はある程度、差し金を使い慣れてからではないと教えてもちんぷんかんぷんで理解できないと思うと言ってました。経験のない方がこれを読まれても理解できないと思います。ちょっと間違ったところもあるかもしれません。すみません。

緑の部分をくりぬきます(側面と下端)


 午後はひたすら梁を削っていました。梁の下端は野物で皮がついているので特殊に沿ったかんなで仕上ています。

これは、カーペンター定規と言って、材の心を出したり、ほぞや蟻が書けます。