6月22日 ひかり板を用いた大入れ蟻掛け

 先週の続きで、大入れ蟻掛けを完成させました。5寸返しの墨を入れるのを忘れていました。心から5寸のところに墨をしておかないとほぞに柱を乗せた後では寸法が出しにくくなるからです。
6月22日 ひかり板を用いた大入れ蟻掛け


 今日、新たにやる事は番付け八の六で、化粧面の大入れ蟻掛けです。
 
6月22日 ひかり板を用いた大入れ蟻掛け


 今作った物のほぞ穴がないだけで後は同じという事ですが、化粧面ということで綺麗に隙間なく入れることを目的とします。これにはひかり板という板切れを作って男木の接続する面を写し取って、女木に転写するやり方です。
6月22日 ひかり板を用いた大入れ蟻掛け


 男木の裏面を基準に側面を仕上げます。差し金を裏に合わせて直角を取り、直角部分に1分くらい隙間が出来るように斜めにかんなを当てます。この作業が大事です。それから、どちらかの側面の角をかんなで1尺ほど斜めに水平に削ります。削り口は1寸くらいです。こうして作った面をまくり位置(蟻の深さ)の中心に、ひかり板の中心を合わせて置き、側面の傾斜と角の傾斜を差し金を使って写し取ります。かなり、複雑な作業でした。多分この文章を読んで頂いても何の事だかわからないのではないかと思います。
 そして、このひかり板を女木に持っていって差し金で延長線を入れて転写します。今日は女木を掘るところまで進みました。下の写真の彫ったところが男木の接続面になります。
6月22日 ひかり板を用いた大入れ蟻掛け


 こうやって、家に帰って復習しないとどんどんついて行けなくなるなと感じました。でも好きな事だから頑張れると思います。


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