午前中は講義で工作法の手工具の墨さしについて学習しました。材料に文字や線を引く道具で一般的には竹で作られています。先端を細く丸くしたもので文字を書き、反対側の先端には斜め直線にカットして墨がわたるように、のみで薄く30枚くらいに裂いた形になっています。授業で実際に作る予定です。
直角定規は平らや直角を確認する時に用います。主に細かな造作で天井やまわし口に使われるようです。
けびきは材料の面に平行な筋をつけるのに使います。合板などを切断する時にも表と裏に筋を入れて使用されます。
のこぎりは両刃で替刃式のものが主流になりました。横引きと縦引きの刃が両側についています。ひきはじめは静かに動かしてひき目をつけ、安定したら刃渡り一杯に前後に大きく動かし、ひき終わりに近づくにつれて次第に力を抜き細かに動かし、自重で落ちるくらいに調整してひきます。
槌類では大工さんは玄能を使います。一方は平らで他方は丸みを帯びています。私は恥ずかしながら今日はじめて知りました。平らなほうで釘やのみを打って、丸いほうは木殺しをします。
午後は新品のかんなの刃出しをしました。そのままでは使えないのでうまい具合に刃を出すには台を削らなくてはいけません。刃にマーカーを塗って台にセットして音が変わるまでたたいて止めます。それで刃を抜きマーカーのついた部分をのみで削ります。かんなの刃が台すれすれ直前になるまでこの操作を繰り返すのです。私は時間内にこの作業を終えられませんでしたので翌週に持ち越しました
P.S 先日時間外に研いだ包丁ですが、スーパーで鯵を買ってきて試し切りをしました。感動ものです。じつに素晴らしく良く切れました。大満足でした。